製品品質を
確実に保証するしくみ
(C-TOP)※
市場クレーム(リコール)ゼロ・納入不具合(顧客からのクレーム)ゼロの継続を、キャタラーの企業文化として伝承するために、製品実現(※)に関わる各組織の役割を明確にし、すべての実施事項を同期化させて最適な品質保証体系の見直しを継続的に行います。
※C-TOP ( Cataler - Total Operation Procedure )
※製品実現
定義が確定されていない用語ですが、製造業では「設計・開発、製造、検査、納入、サービス」といった一連の工程を指します。
キャタラーの場合『マーケティング』『開発』『工程設計』『生産準備』『生産管理』『量産』『品質管理』が製造実現の工程にあたります。
品質保証の体系化に向けた活動
製品品質を確実に保証するしくみづくり(C-TOP)を実現するため、以下の3つの活動を行っています。
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各組織のプロセスを明示化したC-TOPの見直し
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C-TOPと同期した各組織のOP(※)を整備
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C-TOPの伝承
※OP(Operation Procedure)
顧客要求に対し、社内関連部署が実施すべき事項と実施時期を明確にしたもの
各組織のプロセスを明示化した
C-TOPの構築
市場クレームゼロ・重要特性納入不良ゼロを継続しているしくみを見える化
開発設計段階や生産準備段階で、触媒の性能(顧客要求事項)を担保するための重要プロセス(耐久耐熱性の確保・貴金属量保証)と、各ゲート会議を品質保証体系図に明示しています。
横にスワイプ→で表をご覧いただけます。
ゲート会議
次の工程に移行する前に実施している会議。次の工程へ進めるための基準を満たしているかを判断しています。
過去トラブルの再発防止策をC-TOPへ織り込み
各フェーズでの不具合や、手戻りに対する再発防止策をC-TOP に落とし込み、源流である開発フェーズから生産準備フェーズまでの品質管理を継続的に強化することで、市場クレーム、重要特性納入不良ゼロを将来に渡って継続します。
C-TOPと同期した
各組織の手続き(OP)を整備
- 組織間で連携する重要業務を
製品実現の共通項目として明示化 - OP(※)とは、各組織が行う量産化までのさまざまな業務と流れを明示したものを指します。組織間で連携して行う重要業務は、WISDOM(※)で手順を明示化しています。C-TOP、各部のOP、WISDOMを紐付けすることで、製品実現プロセスを見える化し、伝承できる体制を構築しました。これにより、“不具合ゼロ” と “競争に勝つ” を実現しています。
OP(Operation Procedure)
顧客要求に対し、社内関連部署が実施すべき事項と実施時期を明確にしたもの。
WISDOM(ウィズダム:Work Instruction Sheet for Divisional Operation Management)
キャタラーには2種類の作業標準があり、主に製造現場で用いている作業要領書のほかに、技術・事務部門の業務も独自のフォーマット(WISDOM)を用いて標準化を行っています。
- C-TOPの伝承
- C-TOPの心・ポイントを全従業員に伝承するため、品質学習館(輝道場内)にC-TOPコーナーを開設しました。過去に発生した不具合や手戻りに対し、C-TOPへ織り込んだしくみの事例を掲示し、なぜしくみが必要なのかを従業員に意識づけするとともに、C-TOP を遵守・進化・伝承する場として活用しています。
今後の計画
今後は、C-TOPの管理指標(KPI:Key Performance Indicator)を設定し、SDCAのサイクルを更に加速させ、C-TOPのしくみ自体の進化と「グローバルでの市場クレームゼロ継続」、「重要特性納入不良ゼロ」の継続を進めていきます。
- ※SDCA
- 標準化により成果を定着させるためのサイクル。
- Standardize(標準化)
- 誰でもいつでも同じ方法で作業や業務を行なうことが出来るしくみをつくる
- Do(実行)
- 立案した計画の実行
- Check(評価)
- 目標に対する進捗を確認し評価・見直し
- Act(処置・改善)
- 評価・見直しをした内容に基づき、適切な処置を行う
- ものづくり革新
- お客様の期待を超える技術と最高の品質を届ける企業へ