人財育成制度(C-HAM)
能力やパフォーマンス、知識、知恵、工夫を発現する『人』は持続的成功のための財産です。人財育成への投資によって中長期経営目標を達成し、グローバル ビジョン 2025(※)の「輝」に象徴される「未来に向けてキャタラーの全員が輝く」ことを実現します。
※グローバル ビジョン 2025
キャタラーが提供する新たな価値を世界へ発信し、Customer Delight をグローバルに実現していくため、「躍動」「躍進」「飛躍」をスローガンとした「グローバル ビジョン 2025」を掲げています。2025年の「ありたい姿・めざすべき姿」を「勝」「創」「瞬」「絆」「輝」の5 つの漢字に託しています。
会社の財(たから)として
輝ける人を育成
キャタラーの人財育成制度(C-HAM:Cataler Human Asset Management)では、事業環境の目まぐるしい変化の中でもグローバルで活躍できるよう、各自が携わる一連の業務に当事者意識を持って取り組み、問題や課題に『自ら考え、行動できる人財』の育成を目指しています。
- 人づくり
- Human Asset Management
自ら考え、行動できる人財を育てる
グローバルな事業成長や環境変化により、解決すべき課題は多く、複雑化しています。キャタラーグループにおいて持続的成功を実現するためには、積極的に自らの問題・課題を解決できる自立した人財が一層求められます。そのため、当事者意識を強く持ち、グローバルに活躍できる人財の早期育成と全員参加で全社一丸となって課題に取り組む風土づくりを推進しています。
成長を促進する
キャタラーの教育制度
それぞれのステージにおける従業員の成長をタイムリーにサポート
キャタラーパーソンは、職位のステージが上がるにつれて、求められる活躍領域が拡がり、パフォーマンスを発揮するための能力は多岐に渡るようになります。高いパフォーマンスを発揮し続けていくためには、職位のステージに応じて必要なさまざまな能力をバランスよく習得していくことが重要です。キャタラーの人財育成制度(C-HAM)では、各職位のステージに求める能力を明文化した「職能資格基準」を全社に展開し、基準に応じた教育(階層別教育)を行っています。キャタラーパーソン全員が下図のような教育(一例)を毎年受講できる環境を整え、必要な能力をタイムリーに習得できるようにしています。
一般教育:キャタラーで必要な力量(物事を成し遂げる力)を習得する教育
専門教育:各職種において高いパフォーマンスを発揮するためのスキルを習得する教育
「教え / 教えられる風土」を醸成することで、専門分野の知識やノウハウを伝承しています。
キャタラーパーソンが組織で高いパフォーマンスを発揮するために、約2,000の専門教育プログラムを実施しています。専門教育は業務から離れて行うOff-JT(Off the Job Training)と、実務を通じて行うOJT(On the Job Training)に分けられます。キャタラーではOff-JTの内製化を進め、専門領域の第一人者が講師となり、知識やノウハウを中心とした講義を行っています。OJTでは職場の上司や先輩がトレーナーとなり、作業要領書やWISDOM(※)を教材として使い、「業務の手順」・「必要性」・「良い仕事と判断できる条件」などを実務を行いながら指導し、受講者が1 日でも早く、そして着実に業務を修得できるように努めています。なお、受講する教育は定期的に行われるフィードバック面談(※)の中で、上司からの期待と自身の成長目標について話し合うことにより決定しています。
WISDOM (スタッフ作業要領書:Work Instruction Sheet for Divisional Operation Management)
キャタラーには2種類の作業標準があり、主に製造現場で用いる作業要領書のほかに、事務部門の作業も独自のフォーマット(WISDOM)を用いて標準化を行っています。
フィードバック面談
キャタラーでは、個人の目標管理と意識調査を行う場として、年に2回面談を実施しています。面談は直属の上司と実施し、個別に期ごとの評価のフィードバック、業務目標の設定、C-HAM に基づいた教育受講の決定、ワークライフバランスについて共有を行います。
主な教育ラインナップ
新入社員教育
新入社員教育は集合形式で行われます。製品の基礎知識、部署の仕事内容、社内制度、ビジネスマナー、製造実習などを計3ヶ月のプログラムを通じて学び、社会人としての第一歩を踏み出します。延べ3ヶ月間のプログラムを経て、その後は配属部署で3~5年目の先輩社員の下、1on1による指導を通じて「仕事の進め方」を学び、2年目からの「活躍の土台」づくりをしています。
【教育例】
- ・触媒基礎教育
- 入社後最初に受講する教育で、キャタラーの製品やものづくりの基本を学びます。キャタラーパーソンとして、「キャタラーの製品をさまざまなステークホルダーの方々に説明できるようになること」を1つの目的としています。
- ・チームワーク研修
- 新入社員がメンバー間で打ち解け、仲間意識を高めることを目的とした研修です。社外の運動施設にて、チーム単位でさまざまな課題やゲームに取り組み、チームワークの重要性を学びます。
- ・基本行動トレーニング
- 新入社員研修の総仕上げに位置づけられるプログラムで、日常のよくある業務を想定したロールプレイングをチーム単位で3日間行います。2020年は「学生向けの会社パンフレット制作」をテーマに取り組み、目的の確認や情報収集、先輩(役)への報連相、企画書の作成を経て、最後に上司(役)へのプレゼンテーションを実践形式で行いました。
新任管理職教育
役割や立場が大きく変わる管理職へ昇格したメンバーを対象に新任管理職教育を実施しています。さまざまな社内活動における管理職の役割説明や、マネジメント研修などを通じて、マインドの形成や知識・スキルを習得する機会を提供しています。
【教育例】
- ・管理職昇格者説明会
- 管理職として業務を行う上での社内ルールや役割(権限と責任)を理解し、「マネジメント業務」や「高度なスタッフ業務」を行うための意識を醸成します。
- ・マネジメント基本研修
- 管理者の役割を果たすために必要な「能力」や「目標設定」、「計画」、「組織化の手法」を理解するとともに、自組織の目的や、目標達成に向けて成果を上げるためのマネジメント手法を習得することを目的としています。
海外赴任前教育
海外生活や赴任先での業務を円滑に行うため、異文化理解・語学などの教育を行います。
経営幹部養成
次世代の幹部候補者向け選抜型研修として、リーダーシップを発揮する能力を高めるプログラム(LDP:Leadership Development Program)を実施しています。社長を筆頭に経営層が講師となり、次世代のリーダーとして期待するメンバーを選抜し、育成しています。
自己啓発
英会話、ドイツ語会話、通信教育などのプログラムがあり、半期に1度受講プログラムを変更することもできます。成果や学習内容の位置づけに応じて、会社からの補助を受けられるため、少ない自己負担で学習を継続することが可能です。
輝(かがやき)道場
学びの効果が高い体感型教材を結集させた“輝道場” を人財育成に活用しています。体感型トレーニングは視聴覚トレーニングと比較して学習した内容の定着率が高いと言われています。キャタラーでは体感型教材を積極的に活用して教育の質向上に努めています。安全・品質・ものづくり・改善の4つのエリアで構成された“輝道場”には、過去の事故・トラブルの風化防止や好事例を社内展開するために製作した27教材がそろっています。
C-HAM委員会
多くの従業員の意見を人財育成制度に反映しながら、よりよい制度にしていくため、各部門から選出された委員で構成されたC-HAM委員会を設置し、定期的に開催しています。教育の実施状況や人財育成施策の有効性を確認するとともに、人財育成に関わる課題解決を議論・審議する機能を担っています。
C-HAM推進体制