管掌メッセージ
キャタラーグループが持続的成長を実現し、ステークホルダーと共に発展するため、すべての働く者がサステナビリティを意識して業務に取り組みます。地域経済への貢献と地域とのふれあい、SDGs(Sustainable Development GoalS)の達成、オープンでフェアな企業活動、働き方改革を進めます。
社会・地球と調和した
持続可能な発展に貢献します
私たちキャタラーは、2013年『経営理念』に基づき『キャタラーグループサステナビリティ指針』を定め、グローバル企業として、各国・各地域でのあらゆる事業活動を通じて、社会・地球の調和のとれた持続可能な発展に率先して貢献するよう取り組んでいます。キャタラーのテクノロジーは、世界中の自動車・バイクメーカー等に採用いただいています。製品そのものが環境に貢献していること、そしてそれらの製品を世界各国でお使いいただいていることが、私たちキャタラーで働く者の誇りです。また、水素で走る燃料電池電気自動車(FCEV)の電極触媒生産や電動自動車(HEV、PHV、BEV)用炭素材の開発等、環境に貢献する会社として成長してまいりました。企業がより良い製品・サービスを社会に提供していくことはもちろん、多くのステークホルダーの方々に受け入れられ、世界の方々に愛される企業として行動してまいります。
良き企業市民として
キャタラーは、静岡県掛川市の本社と磐田市の研究開発センターの2ヶ所に拠点を構え、海外にも8ヶ所の生産拠点と4ヶ所の駐在事務所、合わせて14拠点(2024年6月時点)で事業活動を展開しています。各国・各地域で地元の方々を中心に雇用し、各拠点とも創業以来安定的な事業を展開することで地域経済に貢献しています。
掛川市に本社を構えて53年が経ちますが、地域の皆さんとの納涼祭や緑化等のボランティア活動、小学生を対象とした理科教室等、さまざまな形で地域の方々とふれあう機会を設けています。
また、本社は海岸線に近く、南海トラフの震源域に位置しておりますが、「事業継続基本指針」を定め、しっかりとBCMに取組むことにより、災害発生時には、人命・安全を最優先に、地域社会に貢献しながら事業を継続していきます。
SDGsの取り組み
2015年に国連総会で採択されたSDGsの達成に向けて、キャタラーも中長期経営計画でSDGsを取り上げ活動を進めています。世界的に変化のスピードが速まり、環境問題をはじめ様々な課題が山積する中、企業に対する社会課題解決への期待が大きくなっています。「キャタラーはSDGs先進企業」とは必ずしも言えませんが、全従業員がSDGsの考え方を理解し、自らの業務やプライベートとの関わりを意識する中で、一歩ずつゴールに向かって活動を展開してまいります。
また、キャタラーとしては、重点的に取り組むアイテムを設定し、目標を定めて全社的な活動を進めています。
大気汚染による疾病件数の減少
第1の取り組みは、これまで培ってきた触媒技術を一層鍛え上げ、今後も内燃機関搭載の自動車の排出ガス浄化により貢献していくというものです。排出ガスには一酸化炭素や窒素酸化物等の人体に影響のある有害物質が含まれています。これらを無害化することで世界の人々の健康に貢献すべく取り組みを加速させていきます。
- 目指す姿
- 主製品である自動車用排出ガス浄化触媒の販売を拡大していくことで、「光化学スモッグ」や「粒子状物質」(PM:Particulate Matter)による呼吸器系疾患や循環器系疾患等の減少に貢献します。
- SDGs ターゲット:3.9
- 2030年までに、有害化学物質、並びに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。
バリューチェーンにおける環境負荷の低減
第2の取り組みとして、触媒をはじめ種々の製品を生産、販売する過程で発生するCO2や水資源利用等の低減を進め、環境に対するマイナス面を抑えることで地域との共生を図っていきます。
- 目指す姿
- キャタラーが製品を製造販売するに当たり、環境に負の影響を与える主な要因として「①二酸化炭素(CO2)の排出」「②廃棄物の発生」「③工場排水」「④貴金属の利用」の4つが挙げられます。
これらの4項目に対して、環境負荷を最小化するための取り組みを進めていきます。
- SDGs ターゲット:13
- 気候変動及び、その影響を軽減するための緊急対策を講じる。
- SDGs ターゲット:12.2
- 2030年までに天然資源の持続可能な管理および効率的な利用を達成する。
- SDGs ターゲット:12.5
- 2030年までに、予防、削減、リサイクル、および再利用(リユース)により廃棄物の排出量を大幅に削減する。
- SDGs ターゲット:6.3
- 2030年までに、汚染の減少、有害な化学物質や物質の投棄削減と最小限の排出、未処理の下水の割合半減、およびリサイクルと安全な再利用を世界全体で大幅に増加させることにより、水質を改善する。
働きがいのある雇用の実現
第3の取り組みとして、多様な人財が各自の能力を生かせる制度を整備していくことで、多様性の実現と企業の持続的成長につなげていきたいと考えています。
- 目指す姿
- 全従業員がいきいきと仕事に集中し、ワークライフバランスを実現できるようにします。
- SDGs ターゲット:8.5
- 2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。
どの項目も一朝一夕に達成することは難しいアイテムですが、地域にそして世界に貢献すべく取り組んでいきます。
コンプライアンス遵守
法令遵守はもとより、内部統制を整備し将来にわたり健全かつ着実な経営を進めていくことは、企業の根幹を成すものと考えます。万が一不祥事が発生した場合、企業の存続にも関わります。不正を起こさせない体制づくり、不正を未然に防ぐ内部通報制度等もグローバルで展開をしております。一方、社内で発生したことは、覆い隠すことなく適宜適切に情報を開示することで、オープンでフェアな企業活動をしていきます。
社内では、内部統制委員会を設置し、社長以下各機能の担当役員、関係部署が参加し、内部統制に関しての取り組み状況や法令改正等への対応状況等について報告確認を行っています。
時代の変化とともに
「働き方改革」も重要な課題として積極的に取り組んでいます。キャタラーでは『C-WIN (Cataler-Work life INnovation) 』と命名し全社的な働き方改革活動を展開しています。RPA (Robotic Process Automation / 事業プロセス自動化技術のひとつ) を活用する等して、効率的な働き方による労働時間の削減に加え、従業員の生活パターンに即した働き方の制度化等、よりいきいきと働ける環境づくりを進めていきたいと考えています。
また、キャタラーで働く皆さんは、持続的成功のためのかけがえのない財産であり、人財として育成し、能力を遺憾なく発揮してもらうよう『C-HAM (Cataler-Human Asset Management) 』プログラムを展開中です。
企業活動を展開するうえで、サステナビリティは欠けてはならないものであると考えます。今後キャタラーグループが持続的成功を実現し、ステークホルダーの皆さんと共に発展していくため、キャタラーに働く者全員が意識して取り組んでまいります。
2024年 6月
株式会社キャタラー
環境と社会に貢献する企業に
代表取締役社長 石田雅資
メッセージ
キャタラーは創業以来、50年以上に渡り排出ガス浄化触媒の開発・製造・販売を通じ、地球環境に貢献する企業として発展してまいりました。次の50年も、私たちは触媒の技術をさらに磨き、カーボンニュートラルの取り組みや、FC事業の拡大による水素社会の実現に夢と情熱を注ぎ、更に成長し続けたいと強く思っています。