2023.04.03
組織・人事・採用
2023年度入社式を開催|社長 砂川博明 挨拶(要旨)
2023年4月3日、本社デミング賞受賞記念ホールにて、昨年度に引き続き対面で入社式を開催しました。総勢22名の新しい仲間を迎え、社長挨拶を行いました。
▼代表取締役社長砂川博明の挨拶
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。希望に満ちた皆さんを本日ここに迎えることができて大変うれしく思います。
若々しく活力にあふれた新入社員のみなさんと仲間となれる今日の日は、1年で一番楽しみな日であります。多くの就職先候補の中からキャタラーを選択し、厳しい採用試験を乗り越え、この日を迎えた皆さんに敬意を表します。
さて、社会人としての新たな門出を迎えた今、新入社員の皆さんはどんな心境でしょうか?明るく希望に満ちて100%ポジティブでしょうか?コロナ禍、ウクライナ情勢など、社会や経済に不安定要素が多く存在し、会社の将来に関する不安や心配事もあると思います。キャタラーでは、それら直近の課題に迅速・的確に対応するだけでなく、今後10年先、20年先も持続的に成功し続けるための取り組みを加速させているので安心してください。
まず、カーボンニュートラルへの取り組みについてお話します。キャタラー創業時、大気汚染や水質汚染などによる公害が世界の人々を苦しめていました。そのような状況でキャタラーは、世界中の人々の期待を背負ってトヨタ自動車と開発を進めた結果、触媒と活性炭による排出ガス浄化システムを完成させました。それが、現在キャタラーの年商7,000億円のビジネスに成長しています。
そして、50年経った現在、地球温暖化などの気候変動が問題になっています。現在のキャタラーは、創業当時と全く同じ状況で、「今こそキャタラーは、CO₂削減・カーボンニュートラル実現に貢献する製品を開発する会社」として、新たな第一歩を踏み出したいと思います。50年後、2070年には、これらを大きなビジネスに育てていきたいと思いますので、みなさんも大きな夢と期待を持って、このプロジェクトに取り組んでほしいと思います。
業務面では、DXトップ企業へと躍進するためにデジタル改革本部を設立し、情報のデジタル化と業務プロセスのデジタル化を推進中です。更に100年に一度の大変革期乗り切るための改善活動では、TPS(トヨタ生産方式)の考え方を積極的に取り入れ、競争力の強化を図っています。昨年、TPS担当組織を新設し、トヨタ自動車の直接指導のもと、製造部門・技術・事務部門ともにTPS活動を本格的に始動しました。
教育面では、従来の3歩進んで2歩下がる試行錯誤型教育システムから脱却し、3歩進んで2歩進むC-HAM(Cataler-Human-Asset-Management)という従業員の育成システムを導入しています。皆さんのスキルアップやキャリア育成をC-HAMでサポ-トし5倍速の戦力化を実現します。
さらに、生活面ではC-WIN(Cataler-Workstyle-Innovation)という働き方改革活動を展開し、従業員のワークライフバランスの充実に向けた新たな制度を導入しています。最近ではフレックスタイム制度や在宅勤務の運用拡充や、製造業としては挑戦的な「製造部門の時間単位年休の新設」、男性社員も活用しやすい育児休暇等により、従業員の皆さんのワークライフバランスが大幅に改善されました。福利厚生制度の充実にも力を入れています。労働組合と連携して設計した選択型福利厚生制度は、様々な分野で多くの従業員に利用され,従業員満足度も向上しました。皆さんもこれらの制度を有効に活用してワークライフバランスを実現いただきたいと思います。
このようにキャタラーでは,世の中の変化に瞬時に対応するとともに、従業員や家族の意見や提案に対し手厚くサポートしているので、これから始まる社会人としての生活を楽しんでいただけると思います。
さてここで、私から新入社員の皆さんへの期待を、3つお話ししたいと思います。
まず、1つ目の期待です。「之を知るもの、之を好むものに如かず。之を好むもの、之を楽しむものに如かず。」という論語の言葉があります。「物事をよく知っている人も、物事が好きな人には勝てない、物事が好きな人も、物事を楽しむ人には勝てない。」と言う意味です。皆さんは仕事を覚えるだけでなく、仕事を好きになってください。そのためにまず、キャタラーを好きになって下さい。そして、会社生活を楽しめる人になってください。”高い志を持ち、新しいことへチャレンジする”今の気持ちを持ち続けて下さい。さらに、グローバルな視点を養い、地球という大きな舞台に立っているという認識のもとで、楽しみながら世界に通用する一流のプロフェッショナルを目指してほしいと思います。
2つ目の期待は、「コミュニケーション」と「チームワーク」です。どんな優秀な人も仕事は一人では完結できません。キャタラーでは様々な部署のメンバーと連携し、チームワークで成果をあげていく人財が求められます。そのために必要なコミュニケーション能力は、鍛えれば鍛えるほど向上します。皆さんから先輩・上司に挨拶したり、質問したりして、積極的にコミュニケーションを図り、コミュニケーション能力を高めて下さい。そして、これから出会うグローバルキャタラーの仲間たちともチームワークを築き、キャタラーの新しい時代を切り拓いていってほしいと思います。
3つ目の期待は、職場でもプライベートでも安全・健康に過ごすことです。会社の中ではもちろん、車を運転するときもプライベートでレジャーを楽しむときも、常に『臆病者と呼ばれる勇気』を持って判断・行動してください。行動する前に少しでも不安を感じたときや、「危ないかな?」と思ったときには『手を出さない、動かない、立ち止まる』事によって、災害や事故が防げます。仕事はダイナミックに、アグレッシブにやってもらいたいのですが、安全については今日から細心の注意を払って行動する、臆病者になっていただきたいと思います。
最後になりましたが、皆さんがキャタラーの一員としてすくすくと成長して大活躍し、これからの50年を鮮やかに乗り切ると同時に、皆さん一人ひとりの人生の夢を実現し、明るく健康で、実りある人生を送られますことを祈念し、私の歓迎の挨拶といたします。