2023.01.09
経営・事業
2023年 社長年頭挨拶
2023年1月9日、キャタラー本社で行われました、社長 砂川博明による年頭挨拶を下記の通りお知らせいたします。
【昨年の振り返り】
本日は、年始にあたり、まず皆さんと共に2022年を振り返った上で2023年の展望についてお話しし、その上でみなさんと共に、明るく楽しく元気よく、2025年ビジョン達成を目指してプロジェクトプランに取り組みたいと思います。
2022年 年初は多くのお客様より、品質・原価改善に賞をいただきました。また、海外事業体(キャタラーグループ各社)も、各地でお客様から表彰を受け、カスタマーディライトに向けて前進することができました。
研究開発をはじめとする企業活動(ものづくり、改善等)の各種受賞歴を掲載しています。
2月には、三木つばき選手(アルペン・スノーボード)が北京オリンピックに出場し、攻めの滑りを見せてくれました。多くの人が観戦し、たくさんの勇気と元気をもらうことができました。今シーズンも頑張ってくれると信じています。
アルペンスノーボード女子日本代表「三木つばき」を応援している企業「キャタラー」が運営するつばき応援団サイト。
生産面では、引き続き半導体不足によるOEM減産の影響を受けましたが、生産関連部門の皆さんには、フレキシブルかつ迅速に対応いただきました。
また、海外拠点では生産立上げや新規設備の導入再開が本格化し、CATALER EUROPE CZECH s.r.o.(キャタラー・ヨーロッパ・チェコ)では量産が開始されました。みなさんのチームワークに敬意を表し、改めてお礼申し上げます。
国内外でキャタラーの活動の足場となる拠点をご紹介します。
4月には、新たな取り組みとして、DXやカーボンニュートラル、TPS(トヨタ生産方式)活動や、キャタラー流内部統制などの重点実施事項をグローバル会社方針に織り込み、新年度のスタートを切りました。特にTPS活動は、トヨタ自動車のご指導をいただき、製造部門・技術・事務部門ともにキックオフしました、数年後の5定、ジャストインタイムなどによる安全・品質・コスト改善と業務の大変革を期待しています。
トヨタ生産方式(TPS)は会社のあるべき姿を追求するための改善ツール。業務の「より安全に」「より楽に」「より早く」「より安く」を目指す取り組みについて石田雅資がお話しします。
海外拠点のTQM活動も大きく進展しました。10月の科特拉(無錫) 汽車環保科技有限公司 (キャタラー・チャイナ)のデミング賞受賞をはじめ、CATALER NORTH AMERICA CORPORATION(キャタラー・北米)や、CATALER (THAILAND) CO.,LTD(キャタラー・タイランド)においてもTQM診断を受診し、品質経営を進化させました。今後の各拠点のデミング賞チャレンジによる、品質経営の強化と全員参加の継続的改善を期待しています。
キャタラーは、高品質で安全、かつ機能を先取りした商品及びサービスを提供し続けるために「品質」を我々の根幹として捉え、グローバルでの共通認識を持てるよう、本指針を定めています。
様々な困難に立ち向かう皆さんの頑張りにより、2022年3月度の連結決算は減益ながらも高収益を上げることができました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
【2023年の取組み】
今年も引き続き、当事者意識を持ち「安全・健康第一」で、製品および業務の品質向上活動の推進をお願いします。
2023年度のグローバル会社方針については、昨年12月のグローバル会議で協議し、12項目の重点実施事項と推進担当役員を決定しました。現在、具体的な活動計画、目標値、推進組織などを明確にした実施計画書を作成しています。詳細については、別途グローバル会社方針説明会でお話します。
収益面では、貴金属をはじめとした材料、エネルギー価格の高騰などの厳しい経済環境が継続中です。引き続き、原価低減や業務改廃による効率化など、全員参加での収益改善活動の推進をお願いします。課題遂行の際、多くの市場環境変化や経済環境変化などが待ち構えているかもしれませんが、キャタラーグル-プ全員が連携して『瞬』(※)で対応していきたいと思います。
最後になりますが、健康管理と交通安全の徹底について、皆さんへのお願い事項を申し上げます。
コロナ禍においても、従業員全員が安心して働ける職場環境の維持改善は今後も継続していきます。世間では規制のないwithコロナの生活スタイルが定着しつつありますが,逆に言えば緊張感が薄れてきたのかもしれません。引き続き油断せずに自分や家族、仲間を守るために、くれぐれも慎重な行動をお願いします。
交通安全に関して、事故状況を分析すると「前だけを見て運転する」という鉄則は少し浸透してきた感はあります。しかし、もらい事故や追突される事故が多い傾向がみられます。今一度,どうすればぶつけられないか?どうすれば周囲に自車の存在を気づいてもらうか?考えてみて下さい。また、交通事故を起こさないだけでなく、地域の方々のお手本となるようなドライビングを心掛けてハンドルを握って下さい。
今年も皆さんが、安全・健康に、そして明るく・楽しく,前向きに課題に取り組み、家族共々実り多い良い年になりますことを祈念しまして、私の年頭の挨拶とします。
(※)瞬:プロアクティブアクション「環境変化を先取りするプロアクティブな企業へ」は、キャタラーグループのGLOBAL VISION 2025の一つ。目覚ましいスピードで事業環境が変化していく中、私たちは自ら変化を感知・予測し、時にはダイナミックな方向転換を積極的に進める「プロアクティブ(先見的)」な行動を目指していきます。そのために、問題・課題の早期解決、意思決定・オペレーションの迅速化、IT活用によるコミュニケーション強化を図り、キャタラーをプロアクティブな企業へと進化させます。
キャタラーの理念体系は、企業の根本となる活動方針を明文化した「経営理念」、中長期でグループが目指す姿を示した「グローバルビジョン(中期経営計画、CSR等)」によって構成されます。