コスト優位性に合わせた
設備開発
キャタラーが開発したZECTは、品質とコストに優位なコーティングができる生産設備です。ZECTはスラリーの性状安定化技術や分け取り技術、触媒の塗布を一定にする平坦化技術などの要素技術から成っています。また、この設備は汎用性が高く、多くの製品に用いられています。
※ZECT(Zero Emission Coat & quick Calcination with Traceability)
2007年に量産を開始したキャタラー独自の触媒生産設備です。さまざまなスラリーの粘度コントロールが自由にできる技術を獲得したことによって実現したこの装置は、目標とするスラリー重量をすべて塗布する方式が採用されています。
※スラリー
泥漿(でいしょう):液体中に細かな個体粒子が安定的な状態で混合し、濃厚に懸濁(けんだく)したもの
段階的な設備投資を行い、
高い価格競争力を実現
キャタラーは「品質」と「コスト」に優位なコーティング工法(ZECT)に加え、キャタラーグループ各拠点のお客様の需要動向に合わせて、フレキシブルな生産能力を維持する「段階的な投資を可能にする拡張性の高い設備」に着眼しています。2025年までには、キャタラーグループ全ての生産拠点に展開することを目標に設備開発を行っており、世界各国のお客様に高品質かつ、これまで以上に安価な製品を提供します。
顧客ニーズに応える設備開発
キャタラーグループの生産拠点は8つの国にあります。(2021年現在)各生産拠点のお客様と生産する製品は異なるため、お客様のニーズと生産規模がすべての拠点で常に一致しているわけではありません。そのため、各拠点の設備の稼働率は生産量によって変化してしまいます。つまり、稼働率の低い拠点は収益が確保できない恐れがあります。そこで必要となるのが生産設備の最適化です。キャタラーでは、革新的な設備開発として、生産設備をミニマム単位で設計し、将来量産する時に設備投資が無駄にならないよう、フレキシブルに構成を組み替えられる量産設備開発を進めています。