Exhibition 2017
次世代車用技術
High performance activated carbon sheet
Exhibition 2017
車室内や部品単独から発生する微量の揮発性有機化合物(VOC)の吸着除去や、新車特有の臭気除去を目的に『高性能活性炭シート』を開発しています。中国市場向けに量産もはじまりました。
米調査会社J.D.パワーの『中国自動車初期品質調査』によると、新車を購入した中国人が不満に感じる項目として、車内の不快なニオイが2年連続でトップ。中国は2009年に米国を抜いて世界最大の自動車市場となっています。
世界最大の自動車市場の中国において、化学物質に敏感な中国人の嗜好を重視することが必須となります。
当社では、車室内に存在する微量の揮発性有機化合物(VOC)や、新車特有の臭気除去を目的に『高性能活性炭シート』を開発しました。
活性炭を用いた一般的なシートは、バインダー成分などにより活性炭の細孔が閉塞するなど、吸着性能の一部が損なわれていました。
当社が開発した『高性能活性炭シート』は、活性炭の細孔閉塞を抑えることにより、吸着性能を維持しています。
また、アルデヒド(※)類に特化したケミカル吸着剤を幾何学表面積の多い基材に均一コートし、アルデヒド類の除去効率を高めています。
それにより、車室内の低濃度VOC 成分を効率的に除去することができます。
アルデヒド類は、シックハウス症候群の原因物質として室内環境における測定が求められているほか、悪臭防止法により、工場の敷地境界線などで測定するよう義務づけられています。