環境
紫陽花(アジサイ)の花の色が決まる理由は?
A:遺伝子によって決まる
B:育った土と水で決まる
C:咲いている時間帯で決まる
D:浴びた日光の量で決まる
- B:育った土と水で決まる
- アジサイの花の色は、土の状態(土の酸度)によって変わります。
アントシアニンとは
アジサイには赤、青、紫などの色がありますが、この色のベースになるのは「アントシアニン」という色素です。
このアントシアニンは通常赤色ですが、土壌から溶け出してきたアルミニウムと反応すると、青色の変化します。従って、アルミニウムをたくさん吸収したアジサイは青色、しなかったものは赤色、その中間が紫色になります。
アルミニウムが溶け出す量は、水の酸性度によって決まり、酸性だとよく溶けて、中性~アルカリ性だとあまり溶けません。従って、土が吸収した水が酸性=青色、中性=紫色、アルカリ性=赤色になります。
他にも時々見かける「赤紫」に近いアジサイはもう年を取ってしまったアジサイで、「白」のアジサイはもともとアントシアニンを持っていないため色が変化しないアジサイとなっています。
日本の街中でよく見かけるアジサイは青や紫が圧倒的に多いのは、火山大国であるため、酸性の土壌が圧倒的に多いからなのです。
赤いアジサイを咲かせる裏ワザ
我が家のアジサイを赤くしたいというときは「卵の殻」を用意してください。
1.卵の殻を洗った後、内側の薄皮を取り、乾燥させます。
2.破れにくい紙袋に乾燥させた卵の殻を入れて、すりこぎなどの棒で袋の上から叩いて粗く砕きます。
3.紙袋から砕いた卵の殻を取り出し、新聞紙などに広げて、さらに細かくパウダー状になるまで砕いきます。
このパウダーをアジサイに撒けば、赤色の花のアジサイを咲かせることができます。