キャタライナー化学Q&A

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次の3つのドラムのうち、最も燃えやすいのはどれ?

A:ガソリン満タンのドラム缶
B:ガソリンが半分(1/2)入ったドラム缶
C:ガソリンが1/10だけ入ったドラム缶

C:ガソリンが1/10だけ入ったドラム缶
ガソリンは、空気との重量比が「1(ガソリン);14.5(空気)」程度が、ガソリンが最も燃焼しやすい「理論空燃比」のため、Cが正解となります。

理論空燃比とは

混合気中の酸素と燃料が、過不足なく反応する時の空燃比を理論空燃比といいます。例えば、エタノールを含有しないガソリン1gの燃焼には、空気14.7gが必要であり、ガソリンにおける理論空燃比は14.7となります。
理論空燃比よりも濃い混合気の状態を「リッチ」であるといい、薄い状態を「リーン」といいます。
理論空燃比のことは、ストイキオメトリー(ストイキ)ともいいます。

エンジンから排出される有毒ガスを浄化するために三元触媒が使われており、触媒反応を有効に機能させるためにはストイキ近傍で燃焼させることが必要となります。

しかし、常にストイキで燃焼しているわけではなく、燃費に有利で有害物質の排出が少なくなるリーン(希薄)傾向の空燃比と、出力を稼ぎやすく発進時や加速時に使われるリッチ(過濃)傾向の空燃比は使い分けられており、常にその値は変化しています。さらに、高回転化したエンジンでは、熱負荷の軽減(冷却)のためリッチ傾向で運転されることが多いです。キャタラーは、混合気がリーン状態でもリッチ状態でも有害物質を無害物質に浄化できる触媒を、エンジンのタイプに合わせて開発をしています。触媒の開発には、平均3年~4年の月日を要します。車のデザインが変わっても(モデルチェンジ)、排気システムはそのままなんてことも多いんですよ。

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